対話道

taiwado: intercultural relationships and how to make them work

朝の習慣から始めよう

私たちが一緒に暮らし始めた頃からずっと、朝の習慣は、ふたりの関係作りになくてはならない大切な要素だ。

紅茶を淹れ、向かい合って座り、毎日同じカードゲームをする。まずはそこからだった。

私たちの朝トランプのことを聞くと、誰でも決まって『なんで?』と不思議がる。確かに、悠々自適な年金生活の老夫婦ならともかく、忙しい朝にゲームなんて悠長なことしていられない、という人がほとんどだと思う。

なぜ、カードゲームだったのか。

それは、ふたりで向かい合う時間を確保するのに最適な方法だったから。ルールは、小学生でもわかる簡単なもの。だから、戦略だの何だのに思考力を動員する必要はない(し、早朝でまだ頭が半分しか起きていない)。

1ゲームの所要時間は約30分。お茶を飲みながら、とりとめもなく話をする。お互いの仕事のこと、将来のことなどの重要なトピックもあれば、週末の予定、買うべき物についてなどを確認することもあるし、疲れている朝は黙ってカードをめくるだけのこともある。

早起きするのは、このふたりの時間を確保するため。

時は流れ、今の朝習慣の内容はまったく違うものになった。

運動不足であることを実感し始めたのと、新型コロナウィルスの到来で外出を自粛し始めた時期が重なり、ふたりで一緒にできる運動をしよう、と決めたのがきっかけだ。

体幹を鍛えるメニューを組み、それを中心に流れを決めた。

今現在は、こんな流れに落ち着いている。

5:15 起床 → 白湯を飲みながらストレッチ

5:30 ウォームアップ体操

5:40 体幹トレーニング

6:00 緑茶を飲みながら朝のラジオニュースを聴く

6:10 有酸素運動(ローイングマシン)ふたりで順番に

7:00 朝食:最近は卵入りオートミールスープ

7:30 今日のキーワード

~続ける秘訣~

早朝に起きるのは、まったく楽じゃない。ふたりとも朝方とは言え、寝床から出るのは辛い。だからこそ、こうして分刻みでスケジュールがあると、ある意味それに従うだけでいい。自分に有無を言わさず、色々考えず、とにかく体を起こすこと。(アラームは、起きないと止められない場所に置いてある)

そしてもちろん大切なのは、ふたり一緒にやること。片方が『起きたくない~』とぐずっていたら、もう片方がはっぱをかける。ひとりだったら、続いていないなと思う。

『ごほうび』も大事。ちょっと良い茶葉で淹れる緑茶。それから、トレーニングした後の心地よさと達成感だ。

~習慣がもたらす効果~

今日のキーワードとは、ベンが思いついた習慣。色々な色の小さな紙片に、その日に心に留めておきたい考え、姿勢、イメージを言葉にして書く。たとえば「工夫と改善」「しなやかさ」「一歩先へ」「心の平穏」など。それから裏に日付を書き入れて、専用の器に入れ、鈴を鳴らして手を合わせ、言葉のイメージを自分の中に浸透させる。

3か月以上続けてみて気付いたのは、日々の自分の行動で、芯が通ったような感触が生まれてきたこと。何かをする際に、もっと一瞬一瞬に集中できるようになった、とも言える。

~続けるための、お互いの役割~

私たちの場合、ベンはアイデア係で、私は実行継続係だとお互いが認め合っている。お互いの『得意』を認識して役割分担をすると、習慣は続けやすいのだと思う。

~これからのこと~

朝の習慣は、これからも少しずつ工夫して、その時に自分たちに一番合う内容に変えていきたい。トレーニング内容は、ふたりの身体の鍛えられ具合で調節するし、朝食のメニューは季節や体調によって変えていってもいい。将来犬を飼う時は、ふたりと一匹での散歩が組み込まれるだろう。

大切なのは、習慣についての対話をふたりで続けること。それから、変えてゆくことに対してオープンでいること。

あなたは、どんな習慣を大切にしていますか?そして、これからどんな習慣を作ってみたいですか?

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